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がん検査キットの選び方|ランキングで選ぶのはNG!早期発見に繋がるおすすめの方法

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がん検査キットの選び方|ランキングで選ぶのはNG!早期発見に繋がるおすすめの方法

「がんの検査キットにはどんな種類があるの」
「がんの検査キットはどこまで信頼性があるの」
「何を基準にがんの検査キットを選べば良いのかわからない」

近年、自分で手軽に実施できるがんの検査キットが注目されていますが、信頼性はあるのかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。がんは生命に関わる病気なので、簡易的な検査で大丈夫なのかと心配する気持ちもわかります。

実際、検査キットはどのくらいの精度があるのでしょうか。また、どんな種類があって、何を選べば良いのでしょうか。本記事ではがんの検査キットについて、選び方や注意点、信頼性などについて解説します。がん検査キットの使用を検討されている方はぜひ参考にしてください。

がん検査キットでわかるのは「がんを患っている可能性があるかどうか」のみ

がん検査キットによる検査は、現在がんに罹患している可能性を評価するための「スクリーニング検査」であって、がんかどうかの診断ができる検査ではありません。結果だけを鵜呑みにして、不安や期待を抱くのは危険です。病院の精密検査のように医療的な診断ができないので、検査キットは100%信頼性があるものではないと念頭に置いておきましょう。

ただし、定期的にがんの検査キットを使用していれば、がんの早期発見、早期治療に繋がる可能性が高まります。がんの検査キットは、早期治療を開始できる手助けのための手段といえるでしょう。

がん検査キットの種類

がんの検査キットの種類は主に以下の3つです。

  • 唾液検査
  • 血液検査
  • 尿検査

それぞれ解説します。

唾液検査

唾液検査は、唾液を採取して含まれる成分を分析し、がんに罹患している疑いがあるかどうかを評価するものです。唾液をストローで少量採取し、容器に移すだけで簡単に検査ができます。

唾液成分の大部分は血液由来であり、がん細胞から生じる代謝物と呼ばれる成分は血管を通り、唾液中へと染み出します。唾液検査は、測定装置を用いて唾液に含まれる代謝物を分析・解析し、がんに罹患しているリスクを評価するものです。唾液検査の主なメリットは以下の通りです。

  • 体への負担がない
  • 今のリスクがわかる
  • 一度に6つのがんを検査できる

唾液をストローで採取するだけなので体への負担がなく、短時間で検査できます。また、唾液を採取した時点でがんに罹患しているリスクの評価が可能です。さらに一度の検査で以下のがん種についてリスク評価が可能です。

  • 肺がん
  • 膵臓がん
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • 乳がん
  • 口腔がん

検査前は食事や運動、服薬などに制限があるのであらかじめ検査スケジュールを立てておくようにしましょう。

血液検査

血液検査は、血液を採取してがんの疑いを精査する方法です。がんが発生に伴って作られる血液中の腫瘍マーカー(タンパク質などの物質)量や変化を調べ、がんのリスクを精査します。方法はランセットという穿刺器具を使用し、数滴血液を採取して専用の容器に移すだけで検査可能です。

血液検査の主なメリットは以下の通りです。

  • 血液数滴で検査できる
  • 男性用、女性用がある

病院での血液検査のように注射器で採取するのではなく、数滴の血液採取で済むので体への負担がかかりません。また、前立腺がん、乳がんなど、性差別に気になるがんも性別に検査キットが選べます。
がんの種類ごとの主な腫瘍マーカーは以下のとおりです。

  • 甲状腺がん:CEA
  • 肺がん:CYFRA、CEA、ProGRP、NSE
  • 食道がん:SCC、CEA
  • 胃がん:CEA、CA19‐9
  • 大腸がん:CEA、CA19‐9
  • 肝臓がん(肝細胞がん):AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP‐L3分画
  • 胆道がん:CA19‐9、CEA
  • 膵臓がん:CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50
  • 腎盂・尿管がん:NMP22
  • 膀胱がん:NMP22、BTA
  • 前立腺がん:PSA
  • 乳がん:CEA、CA15‐3
  • 子宮頸がん:SCC、CA125、CEA
  • 卵巣がん:CA125

腫瘍マーカーの値は、がん以外の病気や飲酒、喫煙、妊娠などによっても変動する場合があります。また、がんがあったとしても値が高くならない場合もあるため、腫瘍マーカーの値だけでは判断できない場合もあると念頭においておきましょう。

尿検査

尿検査は健康診断で実施されるように採尿をしてがんを検査する方法です。嗅覚に優れた線虫という生物が尿中のがんの成分を嗅ぎ分けて精査する方法と、尿中のマイクロRNAをAIによって解析する方法があります。

尿検査の主なメリットは以下の通りです。

  • 体への負担が全くない
  • 全身を網羅的に検査ができる

多くの方が経験している尿検査のみで検査が可能なので体への負担は全くありません。また、全身を網羅的に検査できるのがメリットです。
線虫検査では以下15種類のがん検査ができます。

  • 口腔・咽頭がん
  • 食道がん
  • 肺がん
  • 乳がん
  • 胃がん
  • 肝臓がん
  • 膵臓がん
  • 胆のうがん
  • 胆管がん
  • 大腸がん
  • 腎臓がん
  • 膀胱がん
  • 卵巣がん
  • 子宮がん
  • 前立腺がん

マイクロRNAでは以下7つのがんリスクをがん種別に把握可能です。

  • 食道がん
  • 乳がん
  • 大腸がん
  • 卵巣がん
  • 肺がん
  • 胃がん
  • すい臓癌

一度で全身の網羅的な検査が可能です。

がん検査キットの選び方

がん検査キットを選ぶ際に押さえておくポイントは以下の通りです。

  • 検査項目を確認する
  • 検査方法を確認する
  • 価格と費用対効果を考慮する

それぞれ解説します。

検査項目を確認する

がん検査キットを選ぶ際は、自分が調べたいがんが該当しているのかを確認しましょう。がん検査キットは、一種類だけの検査に対応していたり、性別ごとのがんに特化していたりして種類によって検査項目が異なります。より早期発見に役立つマーカーが複数含まれている検査キットを選択するのがおすすめです。

また、検査後のアフターフォローが充実しているかどうかもチェックしておくようにしましょう。なかには医療機関と提携していたり、専門スタッフにオンライン相談ができたりする検査キットもあります。

サリバテックの唾液検査なら、病院・クリニック・健診センター等の医療機関、 または、デンタルクリニック等の歯科医療機関で検査を受けることができます。また、検査後のオンラインや電話での相談も可能です。お住まいの地域や希望の医療機関などで検索してみてください。

検査方法を確認する

がん検査キットは、使用方法を事前に確認してから選ぶようにしましょう。たとえば同じ唾液検査だとしても検査キットによって採取方法や保管方法が異なります。また、検査前の食事や口腔ケアなどの制限も検査キットによってさまざまです。なかには自宅で完結できない検査キットもあり、その場合は医療機関を受診しなければなりません。

検査の精度が高いほど、より正確な結果が得られますが、その分手間や負担が大きくなる場合もあります。自分に向いているか、負担にならないかなどをよく確認してから選ぶようにしましょう。

価格と費用対効果を考慮する

がん検査キットを選ぶ際は、値段や必要回数など費用対効果を考慮するようにしましょう。がん検査キットは種類によって価格や回数が異なります。長期的に検査を実施する場合、膨大なコストがかかってしまうかもしれません。

がんを早期発見するためには必要ですが、費用の負担が大きくなり過ぎると継続が難しくなります。一部の検査は保険適用となる場合があるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

メーカーの信頼性と実績を見る

がん検査キットの種類はさまざまですが、メーカーの信頼性と実績から選ぶのもおすすめです。

長い実績があるメーカーなら、これまで多くの方から支持されており、信頼性が高いといえるでしょう。また、検体採取に使用する器具の安全性が担保されているかどうかも重要です。

なかには、医療相談や医療機関の案内など、トラブル時のアフターフォロー体制が充実しているメーカーもあるので事前にチェックしておくと良いでしょう。

がん検査キットを利用する際の注意点

がん検査キットを利用する際に押さえておきたい注意点は以下の2つです。

  • がん検査キットが万能ではないことを理解しておく
  • 偽陽性・偽陰性のリスクが伴う

それぞれ解説します。

がん検査キットが万能ではないことを理解しておく

がん検査キットはあくまでスクリーニング検査なので、がんの診断ができるわけではありません。がん検査キットで陽性となった場合は、必ず医療機関で精密検査を受ける必要があります。

疑いのあるがんに合わせて、CT検査、MRI検査、内視鏡検査など必要な精密検査の実施後に、がんがあるかどうかの診断が下るのです。がん検査キットの結果だけを鵜呑みにせず、必ず医療機関で診断を受けるようにしましょう。

偽陽性・偽陰性のリスクが伴う

がん検査キットの精度は100%ではないため、偽陽性・偽陰性のリスクが伴います。

偽陽性とは、がんではないけど陽性と判定されてしまい、その後の精密検査でがんが見つからないケースです。偽陰性はがんがあるのに陰性と判定され、がんを見逃してしまうケースをいいます。どちらにせよ、受診者の心理的な負担がかかってしまうのは避けられません。

しかし、がん検査キットでは確実な結果は得られないため、偽陽性・偽陰性はどうしても避けられないとあらかじめ理解しておく必要があります。

がんの早期発見に繋がるおすすめの方法

がんを早期に発見するためには、がん検査キットのみに頼らず複数の方法を組み合わせるのがおすすめです。がんの早期発見に繋がるおすすめの方法は以下の3つです。

  • 定期的に健康診断を受ける
  • 自宅でセルフチェックを行う

それぞれ解説します。

定期的に健康診断を受ける

がんの早期発見には定期的な健康診断が重要です。職場などで定期的に実施されている定期健診にがん検診は含まれていません。がんを早期に発見するためには定期健診の他に以下の検査を受ける必要があります。

  • 人間ドック
  • 特定健診
  • がん検診

それぞれ解説します。

人間ドック

人間ドックとは、自覚症状のない病気や将来的なリスクのある体の異常を早期発見するために実施する総合的な検査です。定期健診で実施される項目よりも検査項目が多く、より高度で精密な検査が受けられます。がんのみならず、その他の病気がないか多角的な検査が可能です。

特定健診

特定健診とは、生活習慣病の予防や改善を目的にした健康診断です。メタボリックシンドロームに着目した健康診断であり、がんの早期発見には直接関与しません。基本的な検査項目は以下の通りです。

  • 血圧測定
  • 尿検査
  • 血液検査
  • 身体計測
  • 問診
  • 診察

医師が必要と認めた場合には心電図、眼底検査、貧血検査も追加されます。

がん検診

がん検診とは、がんの早期発見を目的として実施される検査です。がんの種類によって特徴や方法が異なり、それぞれに適した検査が実施されます。

まず一次検診でスクリーニングを行い、要精密検査と判定された場合は二次検診で疑いのあるがんの精密検査を実施します。がんと確定診断された場合、医療機関で必要に応じた治療が開始される流れです。

自宅でセルフチェックを行う

がんによってはセルフチェックによって大まかな発見ができる場合もあります。自宅でできる主なセルフチェックは以下の通りです。

 乳がん乳房のしこり、くぼみ、ふくらみ、変色
 大腸がん血便、下血、細い便、腸閉塞のような症状
 皮膚がん見慣れないほくろ、新しいできもの、大きくなるできもの
 食道がん胸や背中の痛み、飲食物のつっかえ感
 胃がん胃痛、食欲低下、吐き気
 前立腺がん尿閉、残尿、血尿
 肝臓がん黄疸や腹痛
 肺がん痰や咳などの呼吸器症状

がんの種類によっては初期症状がほとんど現れない場合も少なくありません。自覚症状が現れた場合、進行している可能性もあるため、疑われたら早期に医療機関を受診しましょう。など

まとめ

がんの検査キットについて、信頼性や種類、選び方などについて解説してきました。がん検査キットはスクリーニング検査のみなのでがんの診断はできません。医学的な診断を受けるには医療機関での精密検査が必要です。

とはいえ、がんの検査キットはがんの早期発見に有効な手段の一つです。「がんへの不安があるけど精密検査に抵抗がある」「気軽にがんの検査を受けたい」と考えている方にはまずがんの検査キットを使用してみるのもよいでしょう。

さまざまな種類の検査キットがありますが、まずはもっともハードルの低い唾液検査がおすすめです。

唾液検査は唾液をストローで採取するだけなので体への負担がなく、短時間で複数のがんを検査できます。

サリバテックの唾液検査なら、手軽に検査できるだけではなく、全国の医療機関と提携しており、検査後の相談やアドバイスも受けられます。がんの検査キットを検討している方は一度試してみてはいかがでしょうか。

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