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がん相談支援センターで相談できる内容って?家族歴やお金について不安な人をサポート

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がん相談支援センターで相談できる内容って?家族歴やお金について不安な人をサポート

「がん」という言葉を聞くだけで、多くの方が不安や恐怖を感じるのではないでしょうか。家族にがんの病歴がある場合、「自分もがんになるのでは…」という漠然とした不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。また、がんと診断されたばかりで、治療費や今後の生活について心配な方もおられると思います。

しかし、そうした悩みや不安を一人で抱え込む必要はありません。がん相談支援センターは、がんに関するあらゆる悩みに対応し、患者さんやそのご家族を支える心強い存在です。

本記事では、がん相談支援センターで相談できる具体的な内容や利用方法、メリットについて詳しく解説します。がんへの不安を抱える方、診断を受けて混乱している方、ご家族の支援方法に悩む方は、参考にしてみてください。

がん相談支援センターとは

がん相談支援センターは、がん患者さんやそのご家族、そして地域の方々が、がんに関する様々な悩みや不安を相談できる公的な窓口です。がん相談支援センターの特徴は、その病院にかかっていない方でも、どなたでも無料で利用できる点にあります。

がんに関する専門的な知識を持つ看護師や医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)などが相談員として対応しており、医療のことだけでなく、療養生活全般に関する幅広い相談が可能です。治療方法や副作用の心配から、経済的な不安、仕事との両立、家族関係の悩みまで、がんに関わるあらゆる問題について専門的なサポートを受けられます。

全国のがん診療連携拠点病院や、地域がん診療病院などには設置が義務付けられているため、お住まいの地域で必ず相談窓口を見つけることができるでしょう。相談員は定期的な研修を受け、常に最新の情報とスキルを身に付けているため、安心して相談を任せることができます。

参考:がん情報サービス|「がん相談支援センター」とは

がん相談支援センターで相談できる内容

がん相談支援センターでは、がんに関する幅広い内容について相談できます。医学的な治療内容から日常生活の悩み、精神的な不安まで、患者さんやご家族が抱える様々な問題に対応しています。

主な相談内容は、以下のとおりです。

  • 治療や医療に関する相談
  • 療養生活やお金に関する相談
  • 精神的な不安や家族に関する相談

それぞれ説明します。

治療や医療に関する相談

治療や医療に関する相談では、専門的な医学情報をわかりやすく説明してもらえます。主治医から説明された治療内容がよく理解できない場合、相談員が専門用語を噛み砕いて説明し、患者さんが納得して治療を受けられるようサポートしてくれるでしょう。

セカンドオピニオンについて知りたい場合も、適切な病院の紹介や受診の手続き、質問の準備方法などについて詳しいアドバイスを受けられます。セカンドオピニオンは患者さんの権利であり、より良い治療選択のために重要な手段です。

また、緩和ケアやリハビリテーションについても相談可能です。緩和ケアは終末期だけでなく、診断時から治療と並行して受けられるケアであることを説明し、適切なタイミングでの導入をサポートします。リハビリテーションについても、がん治療による身体機能の低下を防ぎ、生活の質を維持するための具体的な方法を紹介してもらえます。

さらに治験や先進医療についても情報提供を行っています。標準治療以外の選択肢について知りたい場合、最新の治験情報や先進医療の内容、適応条件などについて詳しく説明を受けられます。

療養生活やお金に関する相談

療養生活やお金に関する相談は、多くの患者さんやご家族が抱える切実な問題です。がん治療をしながら仕事を続けるにはどうすればいいか迷っている方には、両立支援コーディネーターとの連携や職場への病気の伝え方、治療スケジュールに合わせた勤務調整の方法などについてアドバイスを受けられます。

馴染みが薄い医療費の助成制度についても、高額療養費制度をはじめとする様々な制度について詳しく説明してもらえます。所得に応じた自己負担限度額の計算方法や申請手続き、限度額適用認定証の取得方法など、具体的な手続きまでサポートしてくれるでしょう。

また、傷病手当金や障害年金などの社会保障制度の情報提供についても同様です。がん患者さんも一定の条件を満たせば介護保険サービスを利用できるため、訪問看護や福祉用具の貸与、住宅改修などの活用方法についても相談するとよいでしょう。

実際の治療体験や生活の工夫について具体的なアドバイスを得る貴重な機会となる、患者会やピアサポーター(同じ病気を経験した人)についての情報も豊富に提供されます。同じ病気を経験した方との交流は、精神的な支えになるため積極的に情報を得るようにしましょう。

精神的な不安や家族に関する相談

精神的な不安や家族に関する相談は、がん相談支援センターの重要な役割の一つといえます。がんという診断を受け、気持ちが落ち込んでしまっている方には、まずそうした感情が自然で正常な反応であることを伝え、心の整理をするためのサポートを丁寧に行います。一人ひとりの感情に寄り添いながら、不安や恐怖と向き合う方法を一緒に考えてくれるため、心の負担軽減になるでしょう。

家族にがんのことをどう伝えたらいいか悩んでいる方には、家族構成や関係性、年齢などを考慮した上で、伝え方のタイミングや方法について具体的なアドバイスを提供してくれます。特に未成年の子どもがいる場合は、子どもの年齢や性格に応じた説明が必要です。また、高齢の両親への伝え方についても、ショックを和らげる配慮の方法を教えてもらえます。

患者の家族として、どのように支えたらいいか分からない方には、適切な距離感を保ちながらサポートする方法や、家族自身のストレス管理の重要性についても経験をもとに伝えてくれるでしょう。家族も「第二の患者」と言われるように、家族の精神的な健康も大切に考えてサポートを行うため、家族全体が安心して治療に取り組める環境づくりを支援してもらえます。

がん相談支援センターを利用するメリット

がん相談支援センターを利用するメリットは、主にがんに関する様々な悩みや不安を、専門家に無料で相談できることです。インターネットの情報や知人からのアドバイスとは異なり、医学的根拠に基づいた正確で信頼性の高い情報を得ることができ、患者さんやご家族の不安を的確に解消できます。

  • 専門的な情報と助言が得られる
  • 精神的な負担が軽減される
  • 療養生活をサポートしてくれる
  • 誰でも無料で利用できる
  • 複数の視点から解決策を見つけられる

それぞれ説明します。

専門的な情報と助言が得られる

がん専門の知識を持つ看護師や医療ソーシャルワーカーが相談員として対応するため、インターネットや知人から得られる不確かな情報ではなく、正確で信頼性の高い情報を得られます。

相談員は定期的な研修を受け、常に最新のがん医療情報を把握しているからです。そのため、現在の医学水準に基づいた適切なアドバイスを受けられ、根拠のない情報に惑わされるリスクを避けられるでしょう。

治療方法、セカンドオピニオン、治験、先進医療など、専門的な内容についてもわかりやすく説明してもらえます。複雑な医学用語も患者さんの理解レベルに合わせて噛み砕いて説明してくれるため、治療の選択肢を十分に理解した上で意思決定を行うことができるでしょう。

また、エビデンス(科学的根拠)に基づいた情報を提供するため、効果が証明されていない治療法や怪しい代替療法に惑わされるリスクも軽減されます。

精神的な負担が軽減される

がんの告知や治療の副作用、再発への不安など、患者さんやご家族の精神的なストレスは計り知れません。相談センターでは、そうした複雑で重い気持ちを専門家が丁寧に受け止め、じっくりと傾聴してくれます。相談員は心理的サポートの専門知識も持っているため、患者さんの感情を深く理解し、適切に対応できるのです。

気持ちを整理する手助けをしてもらうことで、心の負担を大幅に軽くできます。不安や恐怖、怒り、悲しみといった様々な感情は、がんと向き合う過程で自然に生じるものであることを理解し、それらの感情と上手に付き合う方法を一緒に考えてくれます。

必要に応じて、精神的なケアを専門とする医師やカウンセラーへの紹介も行ってもらえるため、より専門的なケアにつなげることも可能です。

療養生活をサポートしてくれる

治療費の助成制度(高額療養費制度など)や仕事との両立、介護や福祉サービス、在宅医療についてなど、療養生活を続ける上でのお金や社会的な支援制度に関する包括的な相談が可能です。複雑で分かりにくい制度についても、患者さんの具体的な状況に合わせて利用できる制度を整理し、申請方法から実際の手続きまで丁寧にサポートしてもらえます。

経済的な不安は治療に専念する大きな妨げになるため、活用できる制度を最大限に利用できるよう継続的に支援してもらえることは非常に心強いものです。

また、仕事との両立については、職場への病気の伝え方や治療スケジュールに合わせた働き方の調整方法について、豊富な事例に基づいた実践的なアドバイスを提供してもらえます。生活の不安を大幅に軽減し、安心して治療に専念できる環境を整えられるでしょう。

誰でも無料で利用できる

病院に通院している患者さんや家族だけでなく、地域に住むすべての人々が無料で相談可能です。がんへの漠然とした不安を抱えている方、家族歴があって心配な方、検診で異常を指摘された方など、どのような段階の方でも気軽に相談できます。

セカンドオピニオンを検討している人や、がんと診断されたばかりでどの病院で治療を受けるか迷っている人にとっても、貴重な情報源となります。費用を気にすることなく、必要な時に何度でも相談できるため、長期にわたる治療や療養生活において継続的なサポートを受けられるでしょう。

複数の視点から解決策を見つけられる

医師は医学的な治療に専念するため、それ以外の生活面の相談はしにくい場合があります。相談センターでは、治療以外の様々な問題(経済的、社会的、心理的)について、複数の専門家が連携してサポートするため、多角的な視点から解決策を見つけられます。

看護師は医療面でのサポートを、医療ソーシャルワーカーは社会保障制度や生活面でのサポートを、それぞれの専門性を活かして対応します。

また、必要に応じて他の専門職や関係機関との連携も行うため、複雑な問題であっても包括的な支援を受けられます。患者さん一人ひとりの状況に合わせたオーダーメイドの支援を提供するため、より効果的な問題解決が期待できるといえるでしょう。

がん相談支援センターの利用方法

がん相談支援センターを利用するには、まず相談窓口を探し、予約を取ってから相談を行います。利用方法は決して複雑ではありませんが、効果的に相談を行うためには事前の準備が重要です。

利用の流れは、以下のとおりです。

  • 相談窓口を探す
  • 相談の予約をする
  • 相談する

それぞれ説明します。

1. 相談窓口を探す

がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院や、それに準ずる病院に設置されています。どこに相談窓口があるかを知るには、以下の方法があります。

国立がん研究センターのサイトを利用する

国立がん研究センターのサイトを利用する方法が最も確実です。ウェブサイトのトップページから、「がん相談支援センター」や「病院を探す」といった項目を探します。お住まいの都道府県を選択して、その地域の病院一覧から探すことができます。地図上で場所を指定して探すことも可能で、自宅からアクセスしやすい場所にある相談窓口を見つけることができます。

トップページからご自身で探すのが難しいという方は、以下のページへ入り、近くのがん相談支援センターをお探しください。

国立がん研究センター「がん相談支援センターの探し方」

Googleなどの検索エンジンで直接検索する

Googleなどの検索エンジンで直接検索する方法もあります。お住まいの地域名と「がん相談支援センター」を組み合わせて検索すると、近隣の相談窓口を見つけることができます。

検索例としては、「[お住まいの地域] がん相談支援センター」「[市区町村名] がん相談窓口」「[病院名] がん相談支援センター」などが効果的です。

【検索例】「[お住まいの地域] がん相談支援センター」「[市区町村名] がん相談窓口」「[病院名] がん相談支援センター」

2.相談の予約をする

多くの相談支援センターは、電話での予約制となっています。予約なしでも相談できる場合もありますが、待ち時間を避け、十分な時間を確保して相談するためには事前予約がおすすめです。予約の際には、相談したい内容の概要を簡潔に伝えると、適切な相談員を配置してもらえます。

3.相談する

予約した日時に相談センターを訪れる、もしくは電話で相談します。効果的な相談を行うためには、事前の準備が重要です。自分が何を一番知りたいのか、何に困っているのかを明確にして臨むと、限られた時間内で有益な情報を得られるでしょう。

治療について相談する場合は、「治療法の選択肢について」「副作用の対処法」「セカンドオピニオンを聞くにはどうしたらいいか」など、具体的な質問を準備しておきます。生活について相談する場合は、「仕事との両立」「経済的な支援制度(高額療養費制度など)」「介護や福祉サービスの利用」など、自分の状況に合わせた質問を整理しておきます。心の悩みについては、「診断を受けてから不安で眠れない」「家族への伝え方に悩んでいる」など、率直な気持ちを伝えることが大切です。

相談員が状況を把握しやすいように、簡潔に自分の情報をまとめておくことも重要です。診断名(どのがんと診断されたか)、病状(現在の治療段階)、生活状況(誰と住んでいるか、仕事をしているかなど)を整理しておきます。相談を通じてどのような結果を求めているかを伝えると、相談員も対応しやすくなり、より具体的で実践的なアドバイスを受けられるでしょう。

がんに関する悩みはどこへ相談するべき?

がんに関する悩みを相談できる窓口は、がん相談支援センター以外にも複数あります。それぞれに特徴やメリットがあるため、自分の状況や相談内容に応じて適切な窓口を選択することが重要です。主な相談先とがん相談支援センターとの比較について説明します。

病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)

病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)は、病気や怪我によって患者さんやそのご家族が直面する、様々な心理的、社会的、経済的な問題の解決を支援する専門職です。MSWは社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格を持ち、医療と福祉の橋渡し役として重要な役割を担っています。

MSWの最大のメリットは、患者さんが通院している病院内にいるため、主治医や看護師と密接に連携しながら支援を行える点です。治療方針に合わせた生活支援や、入院中の不安への対応など、タイムリーなサポートを受けられます。また、その病院の制度や手続きに詳しく、院内での各種手続きをスムーズに進める手助けをしてもらえます。

ただし、MSWはその病院に通院している患者さんとそのご家族が対象となるため、セカンドオピニオンを検討している方や他院での治療を希望する方には相談しにくい場合があります。がん相談支援センターと比較すると、がん専門の知識は劣る場合があり、より専門的ながん情報については限界があるといえるでしょう。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、さまざまな面からサポートする総合相談窓口です。保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職がチームを組んで対応にあたり、高齢者の方やそのご家族の悩みを聞き、必要なサービスや制度につなげる役割を担っています。

地域包括支援センターのメリットは、地域の福祉サービスや介護保険制度に非常に詳しく、高齢のがん患者さんには特に有用な相談先であることです。介護保険サービスの利用申請や、地域の福祉資源の活用について具体的なサポートを受けることができます。また、住み慣れた地域での在宅療養を希望する場合には、地域の医療機関や訪問看護ステーション、薬局などとの連携も行ってくれます。

しかし、主に65歳以上の高齢者が対象となるため、若い世代のがん患者さんには利用できるサービスが限定される場合があります。また、がん治療に関する専門的な知識は限られており、医学的な相談については他の専門機関を紹介されることが多いでしょう。がん特有の問題への対応力は劣りますが、地域での生活支援については非常に充実しています。

がん情報サービスサポートセンターk

がん情報サービスサポートセンターは、国立がん研究センターが運営している相談窓口です。全国どこからでも電話で相談でき、がんに関する一般的な情報提供を行っています。国立がん研究センターという信頼性の高い機関が運営しているため、科学的根拠に基づいた正確な情報を得られます。

患者会・患者サポート団体

患者会・患者サポート団体は、同じ病気を経験した患者さん同士やそのご家族が集まり、情報交換や交流を行う団体です。全国規模の団体から地域の小さなグループまで、様々な規模と特徴を持つ団体が存在しています。乳がん、大腸がん、肺がんなど、がんの種類別に組織されている場合が多いです。

患者会の最大のメリットは、実際に同じ病気を経験した人からの生の声を聞けることです。治療の体験談、副作用への対処法、仕事との両立の工夫、家族との関係など、医療従事者からは得られない実践的な情報を得ることができます。

また、同じ立場の人との交流により、精神的な支えを得ることができ、孤独感の解消にもつながります。しかし、患者会で得られる情報は個人の体験に基づくものであり、医学的に正確でない場合もあります。また、参加者の価値観や考え方が偏っている場合もあるため、情報の取り扱いには注意が必要です。

がんの早期発見にはリスク検査がおすすめ

がんに関する様々な相談窓口をご紹介してきましたが、最も重要なのはがんの早期発見です。早期に発見できれば治療の選択肢も広がり、治療効果も高まる可能性があります。定期的な検診とともに、自分のがんリスクを把握することが予防と早期発見の第一歩となります。

家族にがんの病歴がある方や、生活習慣に不安がある方は、まず自分のがんリスクを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。最近では、唾液を使った簡単な検査でがんのリスクを調べることができるようになっています。

サリバチェッカーは、唾液を採取するだけで複数のがん種のリスクを同時に調べることができる検査サービスです。自宅で簡単に検査でき、専門機関による詳細な分析結果を受け取ることができます。検査結果に基づいて、より詳しい検査が必要かどうかの判断材料にもなります。

がんは誰にでも起こりうる病気ですが、適切な知識と行動により、多くの場合で予防や早期発見が可能です。がん相談支援センターをはじめとする様々な相談窓口を活用しながら、自分や家族の健康を守るための行動を起こしてみませんか。一人で悩まず、専門家のサポートを受けながら、がんと向き合う準備を整えていきましょう。